17日は正午から「お渡り式」(「おん祭の場合、既に行宮へ遷られた若宮神のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する行列のことを言う」春日若宮おん祭パンフレットより)が始まります。
公園や興福寺五重塔の前も行列に参加する人でいっぱいです。
この日集められた馬の数は50頭とか。
午前中から、準備の様子を見て廻るのも楽しいものです。
春日大社に「春日おん祭」の特別奉拝の許可をいただきました。
まず「遷幸の儀」‥若宮の御神霊が御旅所へお遷りになる儀式‥にお供します。
その後「暁祭」‥御神霊を御旅所に入られた後の儀式‥に参列します。
めったに無い経験が出来ることに少し緊張気味の私は、夕方から奈良入りし、奈良公園を散策したあと、午前零時の遷幸の儀開始に備え、宿で仮眠をとります。
晩秋の東山を味わおうと左京区鹿ケ谷を散策。
茅葺の山門と終わり際のモミジに誘われて、一般公開中だった「安楽寺」を訪れました。
自宅から徒歩で25分、八瀬にある「瑠璃光院」に K と一緒に紅葉を眺めに行って来ました。
ここは、数年前から春と秋の2回一般公開を始めたのですが、あっという間に、春は馬酔木、秋は紅葉の名所として有名になりました。
比叡山の麓の傾斜地に建ち、高野川のせせらぎを挟んで、向かいに北山を臨むという、すばらしい借景も見逃せません。
秋の北山を歩こうと、八丁平から峰床山に登っていきました。
「八丁平」についてはこちらから。
同行はいつものW子さん。
大原を過ぎ途中峠を越えて、葛川学校前から林道に入ります。
林道を入ってすぐの空きスペースに車を止め出発です。
杉の植林の中を40分程歩きますが、脇を流れる江賀谷の眺めが素晴らしいので、飽きることはありません。
2012年京都非公開文化財特別公開が開かれています。
「海住山寺」の五重塔内部が見られるというので、今回は南山城の古寺と仏像巡りに行く事になりました。
調べてみると、南山城方面は垂涎の文化財の宝庫です。
木津川沿いに多くの寺院が点在しています。
一日で廻れるのは「海住山寺」「神童寺」「蟹満寺」「寿宝寺」「観音寺」、間に「山城郷土資料館」を入れるのが精一杯でした。
舎主と私の卒業した大学の同窓会を京町家「庵」で行いました。
「庵」は 「京町家ステイ・アートプロジェクトVol.1」の仕事をさせていただいた京町家の貸家です。
「アートと町家が出会う日」で、実際訪れて以来、何とか一度利用してみたい、他の人たちに町家の雰囲気を味わって欲しい、と願っていた希望を、「同窓会」という形で実現してしまおうとと思い立ったのです。
いくつかある「庵」の町家のうち、選んだのは「美濃屋」。
木屋町の四条と五条の間にあり、一階居間と2階の15畳の座敷から眺められる鴨川と東山の景色は絶景の町家です。
学生の頃、川岸から眺めていた床、そこで一晩過ごす機会が訪れようとは想像もしていませんでした。
降って湧いた金沢での一日、まずは「金沢21世紀美術館」から。
実は、現代美術というのはどうも苦手で‥かといって、世の中皆が「すばらしい!」と賞賛する「21世紀‥」を無視する勇気もなくて、立ち寄ってしまったというのが本音でした。
今回のメインも、石川県立美術館の鴨居玲と野々村仁清の「色絵雉香炉」との再会だったのですが‥。
出会ってしまいました。
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスの作品「庭園にて」。
クマとネズミの着ぐるみをつけた二人が(私はずっとパンダとアリクイだと思って見ていたぐらい、くたびれた着ぐるみ‥)純和風の庭園の中を、水や樹木や苔、葉っぱや虫を見つけたり触ったりしながら散歩し、お座敷に寝転び‥という無声の映像作品でした。
爪たてあふ獣どうしの一日は
無償の愛より生存競争
歌集 「豊かに生きよ」より
Kと私の大学の同級生、東野登美子さんが歌集を出版されました。
突然、郵送で手元に届いたその歌集は、途中で目をそらすことが出来ない魅力で私を引き付けました。
そのシンポジウムが開かれるというので、高校の古典の授業以来三十数年ぶりに、「短歌」について耳を傾けてみようか、と出かけて行きました。
彼女の短歌に惹かれるのは、友人だから?詠む題材に同感できるから?表現技法が巧みだから?だとしたらどんな処が?
自分の鑑賞力(理解力?)に自信の無い私は気になります。
彼女のいくつかの短歌が、その道を勉強した方たちの手で、解剖されるように評価されるのを聞いたら、何か解るかも、と。
でも、残念ながら私の期待は空しく‥詠む題材の選択につての意見しか聞くことができずに、がっかり‥
いや、そもそも、世間の評価など当てにせず、自分の直感で、好きなら好きと言い切れよ、私!
ということですね。
はい、いい勉強になりました。
著 者 東野登美子
発行所 いりの舎
定 価 ¥1.000
平成24年6月15日発行
昨年訪れた愛宕山中腹にある月輪寺(前回の記事「月輪寺と十一面観音たち」はこちらから)が、先日の豪雨で土砂崩れにあったというニュースが、目に飛び込んできました。
性別‥男性
年齢‥不詳(多分、同年齢くらい?‥)
住所‥尾道市向島
職業‥手作り木製家具製作業etc?‥
という情報のみの、ネットが縁で始まった友人Kさんの、そのまたネット友達M氏宅に、女3人プラス犬1匹で押しかけ、2泊3日の尾道・しまなみ海道旅行にいってきました。
「そんな大胆な!」「理解不能!」という廻りの反応に、確かに自分でも、少し前までは信じられない交友関係だなと思います。
自分が変ったのか、世の中が変ったのか。
多分、その両方でしょう。
「パラミタ陶芸大賞」に今回ノミネートされた作家さんの内のひとり、神農巌先生は、以前から舎主が仕事でお世話になっている陶芸作家さんです。
昨年、第58回日本伝統工芸展で日本工芸学会会長賞を受賞、今年春には紫綬褒章を受章されるというご活躍(作品はこちらから)で、その作品を間近で見られる というので、いそいそと舎主の運転手としてついて行きました。
3月に一人で鶏足寺をはじめとする寺々を廻って以来、己高山(こだかみやま)山頂近くにある「鶏足寺跡」に行きたくてたまらなかった私。
前回のブログはこちら→近江湖北の十一面観音を訪ねて
W子さんをさそってやっと実現しました。
W子さんはさすがです。
寺院跡の遺跡調査の資料をネットで捜し、「己高山仏教文化圏」なる学術用語があることを教えてくれました。古代山岳寺院郡!想像がかきたてられ、ワクワクドキドキです。
舎主が、同じく坂本にある西明寺の襖絵の複製作りのお手伝いをさせていただくことになりました。
大好きな坂本にご縁が出来て嬉しい私は、舎主の仕事に便乗して坂本にやってきました。
目的は、里坊!
今年公開される里坊のうち、昨年公開されなかった「寿量院」と「瑞応院」です。
いつも、私の「見て歩き」を横目で眺めていた舎主が、今日こそ里坊に同行する、というので、
舎主が仕事をしている間に、まず車で15分の堅田の寺社巡りに行ってきました。
紅葉で有名な滋賀県永源寺の近くにある「日登美(ヒトミ)美術館」を訪れたのは、今回が2度目。
友人に誘われて初めて訪れる前は、個人のコレクションだし‥と、正直期待はせずに行ったのですが、嬉しいことに予想は大きく裏切られました。
まず建物です。
丘陵を利用し、そこに鉄骨を突き刺した上に、四角や丸の建造物が乗った、という感じの超近代的なものなのですが、左の写真、ワイン&パンの店部分と繋がる渡り廊下を見てください。
アケビの棚を前にしつらえ、木材(それも古風な)を基調にした室内装飾と器に囲まれた、とても落ち着いた民芸調の喫茶室になっています。
この落差がたまらなく魅力的です。
「青春18切符が余ってて、4月10日までなんだけど、どこか行かない?」
というW子さんからの誘い!
「行く!行く!」と即答。
さて、電車を有効利用してこの季節に行くところ、と考えた末に思いついたのは、北陸本線福井から九頭竜湖に向う越美北線(九頭竜線)に乗ること。
単行・単線の車窓から眺める越前の冬景色‥時刻表を見ているだけでワクワクしてきます!
*ちなみに「青春18切符」とは春夏冬の3回JRが販売する、乗車期間限定、一日JR普通車に乗り降り自由で5回使えて11500円の切符です。但し、特急券を使って特急列車に乗ることはできません。
1日のお出掛けが2300円で日本中行けてしまうというスローでお得な切符です
もちろん「青春」には年齢制限はありませんから、誰でもつかえます。
今回は、前回の安土をさらに北上した地、木之本町に向います。
ここまで来るともう雪国。
2010年の合併で、伊香郡が消滅して長浜市に編入されてしまい、何だか私にはしっくりときません。
私にとってはむしろ、余呉町と共に、福井への入り口の雰囲気が漂うお気に入りの地です。
己高山(こだかみやま)由緒にもみられるように、このあたりは、山に登れば山岳寺院跡がいたるところに見られ、古寺や文化財は垂涎ものです。
今日は単独行なので寺院と仏像巡りです。山は山野草が咲き始める4月後半からがよさそう!
草間弥生? ああ、あの水玉模様の‥という程の認識だったのですが、ふと見た広告記事の絵が気になって、行って来ました。
以前、近江八幡のボーダレスミュージアムでは、緻密な絵・模様の膨大な集積から作られる迫ってくるような作品に圧倒されました。
草間弥生の場合は、それが、さまざまに形を変えて迫ってくるのです。
モノクロもカラーもあります。人間や人形や花も、水玉や四角や三角や、あらゆる模様が、キャンパスの中でせめぎあっているようです。
80歳を過ぎる今日まで、描き続けること、表現することが生きることだったんだなあと感じさせられ、胸にグッとこみあげるものがありました。
突然、思い立った安土行き。
まずは駅前の安土城郭資料館に寄って、情報をGET。
おおー!!さすがに安土駅前の建物は織田信長一色!「相撲櫓」まであります。
信長は強い者が好き。褒美目当てにたくさんの相撲自慢が集まったそうですから。
ここで今日のウォーキング計画が決まりました。
山城の跡を味わいながら「教林坊」「観音正寺」「桑實寺」を廻る。
コースはだいたいで‥(この「だいたい」が私たち、いつも後で反省材料になるのですけどね‥)
友人のKさん夫妻に誘われて 、伊賀上野のとうふ田楽のお店「わかや」さんでの昼食と信楽焼巡りのドライブに出かけてきました。
今日は運転はお任せ、後部座席に座って景色を堪能!
冬枯れの木津川沿いの景色は最高です。
途中のドライブインで休憩中、川の向こう岸の線路に電車が‥
「あ~っ!電車、電車!」の声にあわててカメラ!カメラ~!
到底間に合いません。
毎時1本の単線ですから、滅多にないチャンスだったのに‥
でもこの景色、いいでしょう?
桜の季節はさぞや!と思えますが、私はこの冬枯れの風景が好きです。
黒か白か!右か左か!‥という選択こそが正しいと信じ込んでいた私は、色に関して相方(K)が言う「色味」や「彩度」「明度」とかいう言葉が苦手で、すっかり色オンチ、色コンプレックスに陥っていました。
でも、自然の中や絵画など芸術品の中には、本当に何とも言いようのない素晴らしい色があふれていて、それが個性であり、好かれたり嫌われたり要因の一つになるのですよね。
黒・グレー・ベージュ、これが自分の色と思っていた私は、実は選択することを放棄していたのでは?と思ったのが「パ^ソナルカラー診断」を受けようと思った動機のひとつです。
もうひとつ‥
今回の「集う」のコーディネーターであるケイさんが、先日お会いした時に、私の首に一枚のハンカチを巻いてくださいました。
予想外に似合ったスカーフ使いに、その日、私はとてもポジティブな気分に‥身にまとう物って、自分自身にも他者にも精神的な影響大!と実感したのです。
今回の「ARTS MACHIYAーアートと町家が出会う日」が開催された町家は、普段は宿泊施設として使われている町家です。
「筋屋町町家」は元は豆問屋の母屋。
この写真は、通り庭を潜り抜け、坪庭から表の通りを写したものです。
2階の木製の手摺りや戸の桟、瓦屋根が美しい!
背中の元は蔵があったはずの場所には「㈱庵」の事務所があり、この2階は多目的スペース、なんと「能舞台」もあるのだそうです。
今年の初詣その3(氏神でもない神に3回も‥これを初詣と呼ぶのかは?ですが)は ‥‥‥
以前から乗りたかった近江鉄道に乗り太郎坊宮に参り、同時に箕作山(みつくりやま)への初ハイキングです。
今日はひとりなのでコースは行き当たりばったり。
近江鉄道八日市駅で降りた私は、まず、武家屋敷の書院に面した庭園遺構があるという「松尾神社」に向かいました。