紅葉で有名な滋賀県永源寺の近くにある「日登美(ヒトミ)美術館」を訪れたのは、今回が2度目。
友人に誘われて初めて訪れる前は、個人のコレクションだし‥と、正直期待はせずに行ったのですが、嬉しいことに予想は大きく裏切られました。
まず建物です。
丘陵を利用し、そこに鉄骨を突き刺した上に、四角や丸の建造物が乗った、という感じの超近代的なものなのですが、左の写真、ワイン&パンの店部分と繋がる渡り廊下を見てください。
アケビの棚を前にしつらえ、木材(それも古風な)を基調にした室内装飾と器に囲まれた、とても落ち着いた民芸調の喫茶室になっています。
この落差がたまらなく魅力的です。
館内に入り、工場のような金属製の螺旋階段に驚きながら下を見下ろすと、やはり工場のような鉄骨の中に、木製の床・ベンチ・展示ケースに囲まれて、親しみのある光に照らされた器たちが現れます。
本当に心憎い演出です。
バーナード・リーチの器は、手にとって触りたくなるような暖かさがあります。そして色や図柄なども、子供が工作を楽しむかのように、囚われない自由が感じられて好きです。。
小展示室では棟方志功の版画の企画展がおこなわれていました。
前回訪れた時は日本画で、三岸節子や岸田劉生があったように記憶していますから、相当な数・種類の美術品の収集家なのでしょう。
何事も、勝手な思い込みは大事な物を見落としかねません。
自分の目で見て感じなければ、と訪れるたびに反省を促される場所です。
***ドーム展に出ていた「武内晴二郎」の器、素敵でした。
「大阪日本民芸館」で7/22まで特別展をやっているとの情報をGET、行かなくては!***
そして次にむかったのは、2月にもいった安土の「教林坊」。
前回のブログを読まれた【紅の同居人】さんが (羨ましそう)だったので、お誘いして、
モミジの新緑の出初めと、雨に濡れたお庭を見てきました。
やはり「雨などふるもをかし」でした。満足!!
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