晩秋の東山を味わおうと左京区鹿ケ谷を散策。
茅葺の山門と終わり際のモミジに誘われて、一般公開中だった「安楽寺」を訪れました。
安楽寺の前身は、松虫姫と鈴虫姫姉妹が出家した「鹿ケ谷草庵」。
山門を覆うようなモミジの紅葉はそれは見事です。
一般公開は、春と秋、夏の「鹿ケ谷カボチャ供養」の日だけですから、訪れる方はご注意を。
樹木がとても格調高く手入れされた前庭を抜けて、本堂へ‥
右手の建物は?と思いながら本尊様にお参りをさせていたきます。
本堂と書院をつなぐ回廊です。
回廊を巡る景色がすばらしい!
同行のW子さんはうっとり!
本堂、書院共に、江戸時代に移築されたもので、どっしりと落ち着いた気品があります。山門とともに国の有形文化財に指定されたというのもうなずけます。
それに加えて、お庭の樹木が何処から見ても映えること‥。
書院は、二間続きの数奇屋風。
近くの法然院もそうですが、普段観光寺院として公開されていないお寺さんは、檀家さんなどが集まった時にほっこりできるような、空間を持っているような気がします。
ちなみに、床の間に掛かっていお軸「安楽寺縁起絵」は、昨年に玄元舎でレプリカを作らせていただいたものです。
そして、気になっていた本堂脇の建物に渡ってみると、なんと2年前に建築された「MOMIJI//椛」というフリースペースでした。
文化や芸術の交流の場としてお寺を地域に開放し、時代に沿った存在であり続けようという試みは耳にしますが、お寺にフリースペースとは驚きました。
パーティー・ライブ・個展、なんでもOKだそうです。
一般公開中の今日は、1階は喫茶スペース、2階はレンタルスペースとして個展が開かれていました。
私たちは、この和室に座って、お饅頭つきのコーヒーをいただきました。
窓から見える前庭と行きかう人が、切り取られた絵のように見えます。安らぎの空間です~
2階の窓から見た風景、美しいです。
ここは、個展を開いたり、定期的なお習字教室などに使われているそうです。
お値段を聞いたら、これがとってもリーズナブル!
「私もここで何かしたい!」という気持ちにさせられて元気が出ます。
飛騨高山の大工さんが建てた「木と土の家」‥寺院の建物と融合しています。
12月9日の秋の一般公開終了までは、喫茶スペースになっていますが、普段は常に開いている訳ではありません。
訪れる時は必ず要確認です。→【MOMIJI//椛】
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