哲学の道へお花見に‥

「哲学の道」、あまりにもご近所で、あまりにも有名な観光地で、「ちょっとお花見に‥」というのが気恥ずかしい様な‥

でも、四季折々に大好きな場所。

今日は、サクラ・ユキヤナギ・レンギョウ・シャクナゲ・タンポポさえも、春の陽気に浮かれて、疎水沿いを歩く人たちの顔も桜色に染まって幸せそうに見えます。

そんな中に身を置くと、私も幸せかも~!という気分になれます。



おみやげ物やさんの店先、京都本が並んでいます。

あらっ?玄元舎でつくった水野克比古先生の写真集がいっぱい!

嬉しい!!

買われた方の幸せ色の記憶になりますように!


疎水から人込みを離れ、東山の麓に坂道を登っていきます。

秋に紅葉を見に訪れた安楽寺は、今は眩しいほどの青モミジに包まれています。


今日の目的地は椿の寺「霊鑑寺」

「谷の御所」と呼ばれる尼門跡寺院で、春秋のすこしの期間しか一般公開されないのです。

 

山門に至る階段の両側の垣根も椿です。


ここには、東山の稜線の傾斜を使い、表から想像出来ないほど、奥行きと高低のある素晴らしい庭が広がっています。

とても立派な池泉鑑賞式庭園です。


椿、つばき、ツバキ‥

境内は埋め尽くされています。

 

が、植物園などの椿園とはちょっと違います。

背景の東山、風格ある書院、立派な松やサクラが植えられた高低差のある美しい庭は、次から次へと違った種類のツバキがあらわれても飽きることはありません。

ツバキの可憐さに「あらー」とか「ほーっ」とかいいながら、時折視線を山の稜線に移し、ベンチに座り、書院の廊下に佇み、ゆったりとした時間が楽しめます。



 

ビロードのような触感を持つ「衣笠」

斑入りの一輪を見つけました。

 

 


 

散り椿も風情があります。

 

 


 

 

 

 

 

「五色八重散椿」


 

 

「崑崙黒」

黒味がかった濃い赤が刺激的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

露わな根が地面を鷲掴みにしているような「ドウダンツツジ(灯台躑躅)」がありました。

こんな雄雄しく仕立てられるなんてやっぱりプロは凄い!と、ツツジの中では断然ドウダンツツジが好きな私は感激です。

 

明日からは春の嵐とか‥最終日にありがとう、の散策でした。