サルトリイバラでリースを作ってみました。
素材を手に入れたのは京北地区。
10年前に京都市右京区に編入されるまでは、北桑田郡京北町として存在した、豊かで美しい景観をもつ「京北」に今、はまっています。
サルさえ獲ってしまうという名前をもつこの植物、鋭い棘を持ち木に絡みついた蔓を採ることからして大変!
赤い実と、自由に飛び跳ねる枝ぶりがとても魅力的なので、指を傷だらけにしながら山から抱えて帰ってきました。
金剛山と葛城山の麓を南北に十数キロ、『葛城古道』と呼ばれる古代神話の道は、ヒトが生活を営むとはこういう風景だったと、思い起こさせてくれた、それは美しい道でした。
稲刈り前の田圃は黄金色、刈った後の田圃は、そこかしこから野焼の煙が立ち上って・・・う~ん、懐かしい匂い!
先日、京都鹿ケ谷通りを歩いていて、久しぶりに通りかかった「泉屋博古館」・・・開いてる~と入ってみました。(ここは、通年開いていうわけではありません、基本、企画展のときだけ)
特別展「Baronー住友春翠と邸宅美術館の夢ー」の最終日でした。
コレクションもさることながら、私の目を惹いたのは住友春翠が明治36年に建てた須磨の邸宅。
既に焼失したその写真や構造のミニチュアを、36年前までチョンマゲを結っていた日本人が造ったんだ~と、この手の物を見るたびに感じるワクワク感と共に眺めていました。
同じ設計者(野口孫市)の建造物として紹介されていたのが「中之島図書館」と「住友活機園」と住友銀行初代支配人「田辺貞吉邸」・・説明の中にあった【武田薬品】の文字が飛び込んできた!
そう、私のお気に入り散歩コースである、曼殊院前から武田薬用植物園の真ん中を突っ切る道から見える洋館、ずーっと「ただ者じゃないぞ!?」と、気になって仕方がなかった洋館。
竜王山鏡山ハイキングの帰りに立ち寄った道の駅に展示してあった「苗村(なむら)神社」神殿の構造模型に魅かれて帰りに立ち寄ってみた。
滋賀県に多い立派な楼門をもった神社です。今まで見た楼門と印象が違って見えるのは、上層の重厚さに対して、下層が柱だけで造られているからでしょう。
この神社は、元々の地域の氏神様であった東本殿と、後に勧請されたのであろう西本殿とに分かれています。
こちらは国宝に指定されている西本殿。
「飯道(はんどう・いひみち)神社」は、先月この甲賀で、「油日神社」という素晴らしい神社に出会ったのに気をよくした4人が、ここも行こう!と鳥居の前まで来て、タイムアウトのためやむなく登るのを断念した所。
たいがいにしいや!という程続く「真夏日」に、4人の熱い思いが加わったらどうなるんだ?
いやいや、さすが霊域は涼しかった、という訳ではなく、木々がつくる木陰の山道を歩くのは爽快です。
平安時代から神仏習合の霊山として、山頂には飯道寺を三十六坊が立ち並んだという飯道山、明治維新後の神仏分離により現在は飯道神社社殿(重要文化財)だけが残っています。
「油日神社」
白洲正子が著書『かくれ里』の冒頭で所蔵の「福太夫の面」と「ずずいこ様」を紹介している神社・・・彼女の文章は、そこに紹介されたかくれ里の情景を、私の脳裏にロマンチックなまでに想像させる。
ここと近隣にある「櫟野寺」は、そういった意味でわたしのあこがれの場所・・・さして遠いという訳ではないのに、訪れる機会のなかった場所。
今年米寿を迎える母を連れ、故郷静岡県にある大井川上流の寸又峡(すまたきょう)温泉に行ってきました。
「50年前に一度来たことがある」と母。テンション高い↑↑
「こんな道だったかなあ?前来たときはバスが川に落ちそうで怖くて怖くて・・・」
「前って、半世紀だよ。道は砂利道でガードレールもなかったにきまってるじゃん」
到着した雨上がりの山に囲まれた小さな小さな温泉街は、素晴らしい景観です。
あの丘を越えてどこまでも歩きたい!という気分の風景ですが、今日は自然観察。
ちょっと、あの丘の向こうまで・・・
冬は雪に覆われる伊吹山。
笹の茂み・灌木の根元を目を凝らしながら歩くと、そこは遅い春を待ちこがれて一斉に咲く、小さな山野草の宝庫です。
何度か展覧会の図録を制作させていただいた神農巌先生が、本年度(2014年度)の日本陶磁協会賞を受賞されました。
泥漿を幾度となく盛り重ねて作られる独自の<堆磁>技法による造形の美しさと、透明感ある釉調が多くの審査員に評価されたとのことです。
本当に、おめでとうございます。(K)
「三瓶山に登るぞ!」と勢い込んでいた私。
旅行当日にこけて足を負傷。
しかも登山当日は雨、夜半からは春の大雪・・・
ここでめげないのがW子さんと私。
目にした右のパンフレットに興味津々。
「三瓶小豆原埋没林公園」
四千年前のスギの巨木が大地に根を張ったまま、まるで生きているとしか思えない姿を、近代的な建物の中に見せていました。
これを見た時の衝撃は、実物を見ないと伝わらないと思いますので、是非行かれることをお勧めします。
三瓶山中腹にある「三瓶自然館サヒメル」にも埋没林展示コーナーがあり、下の切り株の上部分が展示され、詳しい解説展示がされています。
両方を訪れたなら、太古の地球のロマンに浸れること間違いなしですよ。
よく聞かれる質問「鉱山って、見て面白いの?」
「すっごく面白いですよ~!!」
今まで行った「生野銀山」「佐渡金山」「菅谷たたら」・・・どれもヒトの生活・歴史の匂いがムンムンしてワクワクしてきました。
今回はアジアで初めて鉱山遺跡が世界遺産となった「石見銀山」、テンションが上がります。
どうせなら、プロに案内してもらおうと、「大久保間歩(マブ・・銀を採掘した坑道)ツアー」(この間歩はガイド無しでは入れません)を3800円払い事前予約して参加です。
しかも、「石見銀山概説」ともいえる優秀な事前講義を地元の友人から受けたので、フィールドワークへの準備はバッチリです。
そして「石見銀山ガイド」の人はとても勉強家。説明も質問に対する答えも、遺産とここに暮らした人々への愛に満ちていて、とても好ましいものでした。
<山陰めぐりパス>京都から島根の益田まで新幹線・特急を使い往復16000円。
「おとなび会員」(50歳以上限定会員ですよ~歳を重ねるのも悪くない)なら、なんと11000円。
山陰自由周遊区間は4日間乗り放題・・・
「やっ、安い!!」
お得切符から旅行計画が始まるのは、私たちにはいつもの事。
さあ、出雲だ!石見だ!
行きは新幹線で岡山まで行き、続いて伯備線で出雲に入ります。
石見に着いた一日目のメインイベントは、何と言ってもこれ!「石見神楽」ですよ。
温泉津(ゆのつ)温泉にゆ~っくり浸かったあと、地元の「龍御前(たつのごぜん)神社の本殿で見る石見神楽、最高でした!
古田織部美術館は、その名の通り「古田織部」に関連した茶道具などを展示した私設美術館です。
2014年にオープン後、初めて訪れることができました。
ここは、年4回テーマに沿って展示替え実施し、コレクションを公開されています。
今回は「古田織部と小堀遠州」
茶道に全く素養のない私たちですが、面白く見られました。
織部・・・というと、独特の緑釉・歪んだ無骨とも思える形ばかりが浮かびますが・・・
茶碗はもちろん、棚・釜・杓・水差・竹の花入、
すべて「織部好み」と「遠州好み」の品が対比して展示されているので、その解説と共に眺めているうちに、それぞれの人物の物へのこだわりが見えてきます。
ヒトが一生懸命「好き」と言っている姿は素敵です。
元旦の夕方、大阪から京都の自宅に帰ろうとしたら、【京都東インターから栗東インター間、雪のため通行止め】の掲示板・・・嫌な予感!
よし!名神高速の渋滞を避けて第二京阪から帰るぞと考えたのが間違いの元です。
交野市あたりから路面は雪。
事前表示もないまま、巨椋池インターから先は通行止めになっていました。
道路はあっという間にアイスバーン状態。
坂道を登れず立ち往生の車
走行車線にとまったままチェーンを巻き始める車・・
どノーマルタイヤのウチの車・・・こっ怖い!!!雪なんか嫌いだ!!
「神様どうか無事に帰宅させてください」と祈りながら、後部座席で毛布を被り続けたわたしです。