「水」と「お酒」‥伏見を歩く
梅雨」の合間、うそのように晴れた一日、伏見の水路と酒蔵の散策をしてきました。
途中、あちこち覗きながら歩いても2時間ぐらいです。
京都観光といえば寺社仏閣・桜や紅葉などに向いがちですが、ここを歩くと、また違った京都がみられます。
まずは、丹波橋の駅から15分ほど歩き、新高瀬川沿いにある「松本酒造」のレンガの煙突で有名な建物を見ます。
文化庁の「登録有形文化財」を初めとする、いくつかの指定を受けている建物です。
【日出盛】」【桃の滴】の酒蔵です。
左のように風情にあふれた町並みを通りぬけ、濠川の土手沿いの道に向います。
今日の散歩のお相手は(とってつけたような)白いフサフサシッポが魅力的な「紅(ベニ)」ちゃんです。(ハスキーと柴のハーフ、もちろん、顔も美形ですよ!)
濠川沿いには紫陽花や芙蓉が美しく咲き、川には千石船が、現代は観光客を乗せて行き交います。
この景色を写そうとがんばったのですが‥
掲載できるような写真が撮れませんでした。そこで、以前玄元舎で作った水野克比古先生の「京都名所百選」からぴったりの写真をお借りしました。
季節も、本当にこんな感じです。
下の写真は、この日お昼寝していた猫。
きもちよさそう~
近づいても、ピクリともしません。
そして、「三栖(ミス)閘門」に着きました。
閘門の向こう側に見えるのが千石船の船着場です。
その昔には、水深の深い宇治川から浅い濠川に入ってきた船が、閘門にせきとめられ水嵩が増すと共に持ち上げられ、前進する様が、「三栖閘門資料館」にある模型でリアルに見ることができます。
土手の歩道には、なにやら曰くありげな材木が敷き詰められています。
これは、「防舷材」という、船が閘門の壁に接触する時にクッションの役割をした材木を再利用したもので、こういう古材を再利用しできあがったものは、概して趣のあるものに仕上がりますが、この歩道もとても素敵です。。
そして、ついに宇治川との合流点に到着しました。
すごい開放感!とても気持ちがいいです。
宇治川って、流れに勢いがあって、水面をじっと見ていて飽きないし、「よしっ!やるぞ!」みたいな、力が湧いてくるところがあります。
紅ちゃんでなくとも、駆け出したくなります。
帰りは「寺田屋」の前を通り、蓬莱橋から酒蔵「月桂冠」の広~い(通りの端から端まで全部月桂冠なのですよ!)風情ある建物を横手に見ながら歩きます。
土手の松も、「さすが!月桂冠」という感じです。
向かいには長健寺の一風変った門も見えます。
月桂冠の表に廻ると、これもさすが!みごとな竹矢来の構えです。
京都伏見は酒どころです。【伏見の酒蔵・蔵元】
「招徳」「玉乃光」「黄桜」「富翁」‥‥おいしいお酒を数えだしたらきりが無い。
私は酒飲みではありませんが、ワインのように味わえる薫り高い冷酒を少~しいただくのは好きですねえ。
ここは、そんな冷酒を歩きながら試飲できる機会も多いのですよ。
是非、一度歩いてみてください。