2015年 『京の暖簾と看板』
文:竹本大亀
写真:渡辺巌
発行:光村推古書院
編集:平出秀俊(藝文書院)
デザイン:稲本雅俊(スタジオ・Dd)
印刷:株式会社サンエムカラー
印刷設計:三浦啓伯
総貢: 192貢
サイズ:A5変寸
平成27年5月19日発行
定価:本体1780円+消費税
『京の暖簾と看板』がようやく完成した。
もともと前社長の故上田啓一郎氏の企画で始まったが、合田有作氏が後を引き継がれ、『ヨーロッパの看板』と対になる本として無事できあがった。
老舗の看板だけでなく今風な暖簾もとりあげられている。それでもさすがに京都。しっかりと伝統をふまえて作られ、古都に馴染んでいる。暖簾と看板の本でありながら、京都老舗・名店案内にもなっている。
文字を書かれているのは、書家、文人、学者だけでなく古刹の管長の手になるものも多い。
驚くのは、そのお店のご主人が自らしたためられたものにすばらしいものが多いこと。
でも圧巻はやはり魯山人の自刻や鉄斎の書の看板だと思う。
看板や暖簾は直射日光があたると、光ってしまって文字がとんでしまう。撮影された渡部巌氏は何度も足を運ばれて撮られたと聞く。極力文字がはっきり読めるように製版でも修整して印刷した。
藝文書院の平出秀俊氏が編集実務にあたられた。