「ずいずいずっころばしごまみそずい、茶壷に追われてどっびんしゃん・・・」
湯屋谷の茶工場(跡)にあった茶壷をかたどった窓。
宇治田原に来ました。静岡の茶農家に育った私には茶畑は原風景のひとつ、きもちいい~!
湯屋谷地区は谷あい深く入り込んだ集落。
豊かな自然に囲まれた伝統的な家屋、、緑茶の創始者「永谷宗円」の生家(復元)、宗円を祀った「茶宗明神社」、雨乞いにウナギにお酒を飲ませて放すという大滝などがあり、癒しの散策路となります。
神社奥の道を登っていけば、金胎寺の行場で有名な鷲峰山(じゅぶせん)を越えて和束町へ抜けられます
数年前「京都・南山城の十一面観音巡り」にはまった時、ここだけがちょっと離れていたため唯一行けていなかっ禅定寺。
やっと行くことが出来ました。
本尊の十一面観音はもちろん、日光・月光菩薩像を始めとする諸像は予想以上に見ごたえのあるものでした。
予想もしていなかったのは、建物とそれを囲む自然の姿です。
背後の山は豊かな天然林、それらに抱かれるように建つ寺院は、宇治田原の集落を見渡すような小高い場所に位置しています。
庭に立って眼下を見渡すと、それは気持ち良いのです。
本堂の屋根は珍しい萱葺き、しかもそれが恐ろしく巨大です(葺き替えに3年を要したとか)。
しかも本堂と庫裡(瓦葺)とが繋がっているので、繋がりの部分が面白い形になっていて、葺き替えが難しそう~。
「こんな文字を書いてみたいもんやなあ!」
と舎主が思わず口走った扁額。
(「書いてみたらええやん」「あほか!一生かかっても、こんなん書けるか!」とアホ話にもっていかれるので『口走る』なのです)
本堂裏手には、いかにも江戸期という石組みの立派な庭があります。
その横手の塀には、3年かけて市井の人と共に描きあげたという「平成涅槃図大壁画」
前を通る街道は、昔は「宇治田原越え」「禅定寺越え」と呼ばれた、近江・信楽と奈良盆地を結ぶ重要な街道だったようです。
行きは宇治川の桜を眺めながら来た私たちも、それなら古道を!と、街道を北上してみると、瀬田川に突き当りました。
始めは渓谷美を見せていた瀬田川が、瀬田川(南郷)堰あたりにまで来ると、すっかり見慣れたゆったりとした琵琶湖からの流れに変わってきます。
思わぬ街道ロマンの旅・・・お得感満載となりました!(^^)!
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まりこはん (木曜日, 18 4月 2019 21:56)
3年かけて 市井の人と共に・・・。
素敵ですね。
伽藍の大きな佇まいと相まって ロマンです。
京ねこ (金曜日, 26 4月 2019 00:17)
ぜひぜひ、行ってみて!