我が家から徒歩10分のここ「武田薬品京都薬用植物園」
一般募集する研修会があることを知らずに、入りたい、入りたいと・・・
特にこの明治時代の建築物が移築されてからは、塀越しに背伸びして覗き込みながら散歩していました。
しかしなんと、HPに年4回の研修会の募集の案内が・・・申し込んだら簡単に入れてしまいました。
切望し続けたウン年間は何だったの?
ああ!「武田薬品のケチ!」とまで言った私をどうぞ許してください。
敷地面積95000㎡、うち緑地面積80000㎡・・・お~、京都御所と同じくらいあるんだ・・・この中を20人くらいのグループに分かれて、時間差出発で案内していただけます。
所用時間1時間30分。
初秋の今日は中央標本園、漢方処方園、民間薬園・香辛料園で漢方薬の研修です。
まず研修棟で、コーヒーやお茶をいただきながら(なんとフリードリンクが用意されていました!)、園内の紹介ビデオを観賞。廊下の壁には小磯良平の描いた薬用植物画(レプリカです)が掲げられています。
武田薬品の機関誌『武田薬報』の表紙を描いていたんですね。
広ーい園内
世界一辛い唐辛子【キャロライナリーバー】
指導員さん「どなたか食べてみますか?」
うーん、誰も手を出しません。もちろん私も。
ここでは写真はもちろん、触っても、手のひらで種を出してみても、食べてみても良いのです。
これってなかなか無いです、凄いです。
甘いの辛いの酸っぱいの、口の中も楽しい研修会です。
メモを取ったり、写真を撮ったりしながらゾロゾロ・・・
巨大なオクラ?いやいやトロロアオイです。
【粘滑・鎮咳】と書かれています。粘滑?・・・ 和紙を漉くときに繊維をつなげる糊としてもつかわれる、との説明に、印刷職人Kはうんうん。
この漢方処方園では、漢方処方の構成植物をまとめて植えてあります。
たとえばよくお世話になる【葛根湯】なら葛根・麻黄・甘草・桂皮・芍薬・生姜・大棗、の混植になりますね。
「ああ、これこれ、お医者さんでもらってる」なんて薬がナマで確認できるって面白いです。
そして、いよいよあこがれの洋館に入ります。
漆喰の白壁、そこを這う直線の柱や・曲線の筋交、角を落とした四角い板が貼り重ねられた壁、レンガの煙突・・・どれもモダン!
木製アーチ形の玄関
壁に貼られた板
建物を正面から見た写真(これだけが夕刻撮影のため、ちょっと色味が違います)
建物を裏側から見た写真
室内も予想通り素敵です。
そこに重厚な展示ケースが設えられ、植物標本が展示されています。
この部屋の植物は味わうことができます。
この建物は、元は明治・大正期の実業家「田辺貞吉」の邸宅。
サンルームであったであろう部屋は、テーブルと座り心地の良いソファーが置かれているので一休み。
ここに座り、園内の樹木や東山の山並みを眺めるのは最高!
田辺貞吉さんはここに座り、海を見たか山を眺めたか・・・
百年経って、窓から見える景色は変わっても、同じ自然を愛でる場所に安住の地(となりますように!)を得られたこの家は、とてもラッキーだったと思えます。
莫大な移転費用を費やしたであろう武田薬品さんに、心からありがとうの一日でした。
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今村 貞子 (月曜日, 10 6月 2019 21:50)
昨年から楽しみに参加させて頂いています。
いつもありがとうございます。
薬草や山野草に興味がありこのコーナーを見つけた時は大変嬉しく直ぐに夫が申し込みを させて頂きました。
種類が多い事 季節毎の植栽をゆっくり鑑賞出来るのがとてもしあわせです。
ガイドして下さるスタッフの方々もいつも とても素敵な方々ばかりです。
採集させて頂いたものを 写真に撮り 栞にして友人にプレゼントしたりしています。
今回も又 お世話になります。
どうぞ宜しくお願い致します。