「金継ぎ(きんつぎ)とは、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法である。金繕い(きんつくろい)とも言う。」(Wikipediaより)
それは知っていたけれど、自分が金継ぎした陶器を持つことができるなんて考えたことがなかった。
だって、「金」・「漆」を使用する、陶器の割れ・欠けを埋めて接着する・・・なんとハードルが高い!
そもそも、そこまでの経費(自分じゃできないし、どこかへ修理に出すしかないなあ、と・・・)を掛けるほどの高価な陶器なんてもってないし。
でも、高価ではないけれど大好きな「物」ってありますよね。
しかも、陶器なら、粉々に割れてしまったならベソかいて己のうかつさを責めて諦めるけれど、パカッと二つに割れたり、ふちが少し欠けただけだったりしたら・・・未練たらたら、すぐには捨てられないですよ。
私にとって、この信楽焼の花瓶がそれです。
一目見て凄く気に入り、私にしては奮発して財布の紐を緩めたもの。
玄関先に懸け、どの花を活けようかと考えるのを日々の楽しみにしていました。
ある日、水漏れに気づいた時には・・・いつ?どこで?誰があ~!!(私に決まってるのに)と、ちょっと錯乱状態。
それからは、入ったひび割れにボンドを塗ったり(そんなことで水漏れは止まらない!)、中に入れ込む器を探したり(2センチ角、長さ40センチの筒なんて無い!)
1年経っても捨てることができずイジイジしていました。
ところが先日、趣味で陶器を焼いている友人が、
なんと、「金継ぎしてあげようか?」と。
「えっ!金継ぎもできるの?やって、やってください~!」
で、これが出来上がってきたわけです。
「どうやったらこんな風に割れるかねえ?」と言われる程、あっちもこっちもひびが入っていたようです。
金色のラインが入った姿は、以前より「べっぴんさん」になりました。これからは大事~にしますね。
こんな風に、手仕事で新たな姿に生まれ変わるのって本当にすごいと思います。お気に入りのものを、そんな風に使い続けるヒトでありたいと、つくづく思った次第です。
これも?
これも、
やってもらおうかな~♪
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