春日大社が第六十次式年造替を迎えるにあたり、宝物殿を増改築されました。
名前も「国宝殿」と改め、この10月1日に開館です。
その開館式と内覧会にご招待を受け参加してきました。
国宝殿の主任学芸員のMさんは、舎主と私の大学の同級生、そして遊び友達。改築の話が持ち上がって以来、彼女の並々ならぬ奮闘ぶりを見てきただけに、この日が楽しみで、楽しみで・・・♪♪♪
しかも、今回の開館のチラシ(右の写真)と開館式に記念品で配られた『春日大社の甲冑と刀剣』(下の写真)の図録は、玄元舎で制作させていただきました。
『春日舞楽の名宝』 『春日大社 神々の秘宝』 『春日権現験記』 に続く、今回の『春日大社の甲冑と刀剣』この仕事については後日「しごと」でご紹介します)の発刊によって、春日大社の宝物がひと通り図録としてまとめられたようです。
40年来の友人の仕事に、そのように関われたKを羨ましいなあと思いながら、喜びのご相伴にあずかってきたわけです。
国宝殿は、神殿の高床式を思わせるデザインに白い壁、ペパーミントグリーンの屋根は春日の森にとても上品に寄り添って映ります。
『水』をテーマに置いたと言われていた通り、エントランスから水の流れに誘われ、トイレとは見えない建物の中では、洗面台の水も漆黒を流れゆく「水」。
展示室「神垣」は、現代アートと「神」のコラボ・・・闇の中にひとり佇めば、別世界に誘われそうです。
そして、以前からもっとたくさんの人の目に触れてほしいと願っていた「鼉太鼓」は、縦格子の向こうに、外からもこんなに美しく目を惹くようになりました。これが鳴り響く「おん祭」の舞楽の場を想像してみてください・・・800年も昔に日本人が作り、現代まで保存し続けてきたのだと思うと、胸が打ち震えます。
高床に見える展示室1階には現代的なカフェとショップが入り、一新されたグッズは若い年代にも受けそう。
私は以前から愛用の猫さん(下)が、一番好きですが=^_^=
春日大社所蔵「国宝 金地螺鈿毛抜形太刀」の鞘の螺鈿細工の猫・・・いいでしょう?。
実物は夜光貝の身体にガラスの目と斑点、飛び跳ねたりじゃれたり、鞘の上を踊っています。
今開催中の「開館記念展「春日大社の国宝」で実物を最高の展示環境で見ることができますよ。
1F 【カフェ・ショップ鹿音(KAON)】
樹齢800年という春日原生林杉の切り株のテーブルでいただくコーヒーは格別! ☕
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