童男山古墳(1号墳)
【画像はクリックすれば拡大します】
「古墳巡りに行ってくるわ~」とヒトに言ったら、十中八九「なんと物好きな・・・」というリアクションが返ってくる。
まあ、当然ですね。
以前、今回同様Kと福岡に来て、わずかな空き時間に「岩戸山古墳に行きたい」と言われたときには、「何が面白くて古墳やねん!」って思いましたもん。
しかしその時、巨大前方後円墳と出土品を目の当たりにして、タイムスリップの快楽(?)・・・この感覚は日常から離れ、山中に身を置くのとどこか似ている・・・を覚えてしまったのですねえ。
そして資料館で聞いた、【八女丘陵に累々と続く古墳群】の話が忘れられず、いつか行こうと思いながら3年半、今回やっと実現した訳です。
まずは、童男山(どうなんざん)古墳群。
すべて円墳、ほとんどが横穴式石室を備えており、古墳公園として整備されています。
八女丘陵をハイキングしながら、自由に石室に出たり入ったり・・・楽しい♪
本来は上の写真を撮っている場所から長い羨道(古墳入り口から石室へ続く道)があったようで、手前に横たわる巨石はその構造石です。
大きすぎて動かして何かに使う(例えば、城郭の石垣とか・・・)こともできず、何百年もの年月をここに横たわっているのですね。
内部はベンガラの赤色が残っているのと、あまりに巨大な石組なのとで、ゾクゾクする異界の空気が漂っています。
石屋形・石棺もしっかりと残っています。
(鎮座する仏像は、勿論後世のものです)
下は、内部から羨道方向を見た写真・・・【下界】という雰囲気です。
***訪れるときは、懐中電灯必携ですよ**
次々現れる古墳に「お邪魔致します」と・・・こんな経験は初めて!
2号墳
古墳が今は茶畑に覆われているのが面白い♪
ここは「八女茶」で有名なところ、近くには「八女中央大茶園」が広がっています。
石室の壁の石組、見事な加工がされています。
相当狭い入り口、這い出るようなKの姿。
3号墳
やはり、茶畑の下。
一枚ごとの石の大きさが半端じゃない巨大な一枚石でできています。
どうやって運んだ?組み上げた?
天井の石には割れ目が・・・そう、千五百年も支えてきたのだから。
22号墳
竹薮の中、巨大な木の根に包まれた姿は・・・何だかスタジオジブリの世界を思い起こさせます。
石室の奥には石棺が置かれた後が残っています。
古墳を出たり入ったり、古墳に学術的に興味があるとかというのでは全くないのですが、ビジュアル的に飽きることがない快感です。
しかし、時間の制限もありますから、「弘化谷古墳」と「石人山古墳」へ向かいます。
石人山古墳では、実物の「石人」と「石棺」を見ることができました(下の写真)
この石人の顔や身体がえらくのっぺりしているのは、昔、石人の石を削って飲むとご利益があると信じられていたからだとか・・・う~んなるほどと、現代のパワースポットといわれるツルツルの石を思い起こす私。
最後に、3年ぶりに「岩戸山古墳」へ。
資料館は「八女市岩戸山歴史文化交流館」として生まれ変わっていました。
九州国立博物館を連想させる流線型の屋根を生かした美しい建物に変身していてビックリです。
展示も、視覚から入る楽しく解り易いものになり、地元の歴史文化への力の入れように感服!
写真は交流館の前庭に建つ郷土の英雄「筑紫君磐井」像と共に納まりご満悦のKです。
アニメ「古墳ギャルコフィー」あたりから【古墳ガール】なんて言葉も耳にします。
前方後円墳を模った【古墳クッション】や【勾玉作り】なんてのも密かにブームらしい。
「歴女」「仏像ガール」・・・なぜ皆女性?というところはありますが、どんな入り口からでも、入ってみなきゃわからない。
私も、新しい入り口を教えてくれた八女の皆さんに感謝!です。
今回GETした古墳グッズを披露しちゃいます。いいでしょう~♪
石人山古墳の「武装石人」石膏フィギュア
岩戸山古墳「靫を負う石人」クリアファイル(非売品)
岩戸山古墳「武装石人頭部」クリアファイル(非売品)
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