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石橋美術館の経営から石橋財団が手を引くと聞いてから2年。
今月28日までの特別展『石橋美術品物語 1956 久留米からはじまる。』が、石橋美術館最後の展覧会になると聞き、行ってきました。
当面は『久留米市美術館』として、市が運営するとのことで、この美しい建物はそのまま残りますが、財団所有の美術品はすべて、ここからなくなります。
同財団が経営する東京のブリジストン美術館に移されるそうです。
それらの所蔵品が一挙に展示された今回の展覧会は、それは見ごたえのあるものでした。
それ以上に感銘を受けたのは、1956年の開館当時からの特別展に関する展示です。
チラシ・図録の展示とともに掲示された写真や説明を年代を追ってみていくと、時代と文化と久留米という地方都市の変遷が胸に迫ってきます・・・自分の生きてきた時間とほぼ同じ時間だから、余計そう感じたのかもしれませんが・・・
3年前、玄元舎が「金閣・銀閣の寺宝展」の仕事をさせていただき、舎主Kとともに初めて訪れました。
青木繁・坂本繁二郎・古賀春江などの絵を間近にし、高ぶった気持ちのまま彼らの生家や記念館をまわった喜びがよみがえってきます。
そんな幸福な時間を得る機会は、ここからもう失われてしまう。
ただただ、残念でなりません。
ミュージアムショップの紙袋が「ご自由にお持ち帰りください」と置いてあるのがさみしい・・・
好きな絵はがきを選び・・・
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