油日神社祭礼        ***舎主の相方E のブログです***

昨年訪れて、深い歴史を感じさせる建造物・風土にいたく感銘を受けた「油日神社」

新聞に載っていた!

今年の祭りは、滋賀県の無形民俗文化財に指定された民俗芸能である「奴振(やっこぶり)」の5年に1回の奉納の年に当たると。

 

Kと「これは行かなくては!」と意見が一致。

前回お世話になった禰宜様に詳細を伺い、朝の神事から見てきました。

【画像はクリックで拡大します】


朝、拝殿には獅子と神輿が並んでいます。

あの長い回廊には胡床が並び、「祭り」の雰囲気に心躍ります。

本殿を包み込むような巨木の高野槇の緑が美しく映えてます。


 

神事が始まり、神饌のお供え、祝詞・・・

と、中高年の『写真が趣味!』という感じのカメラを抱えた人たちが凄い! 神事の間も前に飛び出してカシャカシャ!・・・ちょっと恐れ多いかな?

 

神事が終わると、楼門の外から調子のよい声が聞こえてきます。

 

こちらは「花奴」

これが5年に1回しか行われない「奴振」のメイン「長持奴」

片足を上げる独特の所作が面白い。

この祭りについてはこちらに詳しく載っています。


この長~い棒が何物か?

地元の方に聞いても名前も意味も分からない。

 

毎年白い紙にこの模様を描き、上から貼り付けていくとのこと・・

年々重くなるのだそうです。

「これも10年とか?」と伺ったら、「いやいや、そんなもんじゃない」と・・・恐れ入りました。

 

一番上の模様は家紋のようでもあり、下の方は何かの呪文めいています。

楼門前で独特の唄とともに振り込む奴たち。

拝殿前でもひとしきり。


 

 

神職や世話役さんたちが拝殿を取り囲み何やら

 

神様の御霊が神輿に移られているのでしょう。

私も改まった気分!

 

そして拝殿の周りを3回神輿を担いで回った後、宮出しです。



 

行列には、宮司様たちも馬に乗ってお供をされる。

馬上の堂々とした姿には「よっ、お見事!」と掛け声が挙がりそう。

 


行列は途中、御旅所への宮入を何度かしながら、地域を回り、家々からお神酒が供えられるたびに、奴さんたちは、唄い舞わなくてはなりません。

 

これが一日続き、神社への宮入は暗くなってからというから驚きです。

 

次は2021年です。