豊かな平野に囲まれて、お椀をポコンとふせたような山がいくつもある滋賀県。
それらの多くは地域の歴史と結びつき、古墳や神社や巨石など、楽しいものがいっぱい!
里山ハイキングにぴったりです。
ここもそんな山のひとつ、標高384.8メートル『鏡山』です。
今日は、道の駅「竜王かがみの里」に車を置き、バスで三井アウトレットパークまで行き「薬師」から登ります。
登り始めるとすぐに、目の前のアウトレットパークの喧騒が嘘のような「鳴谷渓流」が現れます。
草花も豊かです。
【ウラジロ】の大群落です。
毎年一対(二股に2枚)出る葉が、もっこりした山をつくり、とても美しい!!
中腹に現れる「鳴谷池」
石垣でせき止めてつくられたこの池、渓谷につながる土管の下に変わった壷(?)が2個埋められています。
何に使われたものでしょう。
昔の人が自然と関わっていたこんな痕跡を見るとざわざわと胸が騒ぎます。
ここから30分ほど先の「雲冠寺跡」を目指します。
石を産出していたこの山、途中の「石の広場」にはみごとな石がゴロゴロ。
「雲冠寺跡」
上:三尊石仏
左:寺勢盛んな頃に使われていたであろう古い 石段
下:古い石垣と、その下に井戸
石垣が好きです。
その上に建っていたであろう木の香り豊かな建造物が浮かびあがり、そこを人々が忙しく動き回る足音が聞こえてくるような気持ちがします。
左の石、3~4メートルの高さはあります。
どう見ても、人為的に並べたとしか思えない立ち方です。
下は「龍王宮」が祭られた岩。
横から見ると恐ろしく危ういバランスで、しかし、しっかり踏ん張っています
「こんめ岩」
”こんめ”は滋賀地方ではお手玉を指す言葉らしいのですが、あまり似ていないような…
むしろこれは、「磐座」として崇め奉るにふさわしい形ですね。
右横から見た形。
う~ん、良い石をいっぱい見せてもらいました。
石はいいなあ~ 見ていて飽きることがない。
満足して下山、テクテクと道の駅に戻ると・・・
情報館に入った同行のY子さん。
「見て見て!苗村神社の構造模型、良くできてるねえ、三間社流造りがよ~くわかるよ♪」と。
急遽「滋賀の神社・寺院巡りⅤ」に行くことになりました。
その国宝の姿は次回。
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