滋賀の神社・寺院巡りⅥ「苗村神社」

竜王山鏡山ハイキングの帰りに立ち寄った道の駅に展示してあった「苗村(なむら)神社」神殿の構造模型に魅かれて帰りに立ち寄ってみた。

 

滋賀県に多い立派な楼門をもった神社です。今まで見た楼門と印象が違って見えるのは、上層の重厚さに対して、下層が柱だけで造られているからでしょう。


この神社は、元々の地域の氏神様であった東本殿と、後に勧請されたのであろう西本殿とに分かれています。

こちらは国宝に指定されている西本殿。



楼門の前の太鼓橋(上の写真)、小さくて儀礼的なものであることが一目で判ります。しかも通れないように鎖で囲まれています。

思い出したのが、先日通りかかった甲賀市の「矢川神社」の太鼓橋(左の写真)。ほぼ半円形をしていて、造った技術力と「いったい誰がこの橋を渡るんだ??」と話題が盛り上がりました。

その時、怖がって誰も渡ろうとしなかったのは正解だったようです。

そう、これらの太鼓橋は、人間が渡るものではなく、神様がお渡りになる橋だったようです。



近づいて見上げる楼門


国宝の「西本殿」と境内二社




先ほど見た西本殿の構造模型と比べるてみると、神社建築が矯味深く見えてきます。

次に道路を隔てて建つ東本殿へ。


こちらの鳥居には延喜式神名帳に記載されている「長寸(なむら)神社」が掲げられています。


氏神様らしく、豊かな鎮守の森にかこまれた深い参道をもっています。

この森には多くの古墳があるようで、散策して歩くのもおもしろそうです。










西本殿の三間社流造りにたいして、こちらは一間社流造り。