「飯道(はんどう・いひみち)神社」は、先月この甲賀で、「油日神社」という素晴らしい神社に出会ったのに気をよくした4人が、ここも行こう!と鳥居の前まで来て、タイムアウトのためやむなく登るのを断念した所。
たいがいにしいや!という程続く「真夏日」に、4人の熱い思いが加わったらどうなるんだ?
いやいや、さすが霊域は涼しかった、という訳ではなく、木々がつくる木陰の山道を歩くのは爽快です。
平安時代から神仏習合の霊山として、山頂には飯道寺を三十六坊が立ち並んだという飯道山、明治維新後の神仏分離により現在は飯道神社社殿(重要文化財)だけが残っています。
<神社の境内に立っていた案内板>
拡大して読んでいただくと全容を理解していただけると思います。
鳥居を潜り登って行くと鬱蒼とした木々に覆われた山道。
巨石がゴロゴロところがっています。
登り始めるとすぐにある「白鬚神社」
本殿まで30分くらい歩くことになる山道には、お地蔵様が祭られていたり、恐ろしく巨大な石やそれに絡みついた木の根に歓声をあげたり、楚々とした山野草をみつけたり、飽きることがありません。
「金亀水」と書かれた井戸。
ポンプを押すと水が出てきました。
しばらく流し続けると水は透明に・・・飲んでみたW子さん「うん、美味しい水~♪」
鳥居が見えてきました。
その横にはそれは見事な石垣があります。
石垣のうえにそびえ立つのが「鏡の大岩」
このあたりから坊院の遺跡が累々と残っています。
往時の姿を思い浮かべるとドキドキする程です。
鳥居の下には「熊野遥拝所」と書かれた案内があり、南側は大きく景色が開け、山々が連なって見えます。
「飯道神社」本殿
複雑な屋根の形をしています。
(飯道神社奉賛会制作「飯道神社本殿 絵はがき」説明文より)
本殿の鮮やかな彩色も、経年により劣化している部分もありますが、その美しさ豪華さは見事としか言いようがありません。
下の2枚は、社務所でいただいた絵はがきです。
昭和50年の大修修理直後に撮影されたものでしょう、美しい!。
なんと今月17日に御霊を仮殿に移し、50年ぶりの本殿大修理にはいると伺いました。
この機会を逃したらしばらくは参拝できなかったという時に、偶然にもそうと知らず訪れた幸運に深く感謝です。
次回より美しい姿によみがえった時に訪れるのが楽しみです。
飯道神社奉賛会制作「飯道神社本殿 絵はがき」
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