あの丘を越えてどこまでも歩きたい!という気分の風景ですが、今日は自然観察。
ちょっと、あの丘の向こうまで・・・
冬は雪に覆われる伊吹山。
笹の茂み・灌木の根元を目を凝らしながら歩くと、そこは遅い春を待ちこがれて一斉に咲く、小さな山野草の宝庫です。
ドライブウェイから草地に降り立つとすぐ、タケノコのようなものがすくっと・・・???(写真左)
いやいや、その横には茶色くなった表皮(?)の中からはち切れそうな葉が見えています(写真中)
開花したのは「テンナンショウ」でした(写真右)
見渡すとテンナンショウの群生地です。
私は初対面(会っていても気が付かなかったのかも) 「大和草(やまとぐさ)」です。
萼片がくるりと巻き上がり中から雄蕊が垂れ下がっています。可愛い!
「かんざしみたいなのがぶら下がっているから大和かなあ?」とか勝手なことを言い合っていた私たち。いいえ、違いました。
「明治20年、牧野富太郎が日本人として初めて学名をつけた記念すべき植物として大和(日本)草と命名した」(山渓ハンディ図鑑2『山に咲く花』より)
なんと由緒ある花でした。
「サワフタギ」の群落には色鮮やかな毛虫がいっぱい。この葉がだい好きな「シロシタホタルガ」の幼虫です。
見渡す限り、まるで葉っぱの模様のように張り付きひたすらムシャムシャ・・・
食が豊かな様子を見るのは、それが毛虫でも気持ちがいい!
これも変わってると思ったら「ハナヤスリ」というシダ植物だそうで、茎と思ったのは胞子葉。
熟すと先端のシマシマに見える胞子嚢が裂けて胞子を飛散させるそうです。
フナバラソウ(舟腹草)
開花にはちょっと早かった・・・
ツクバネソウ(衝羽根草)
ミミナグサ(耳菜草)
ヤマブキソウ(山吹草)
ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
ミヤマハコベ(深山繁縷)
花のサイズはこんなに小さくて、見逃してしまいそう。
クルマバソウ(車葉草)
咲いたらこんな風に・・・
岐阜県の山々が見渡せます。
山肌に白く咲いているのは、多分「ウツギ(空木)」
自然でお腹いっぱいになりました。
コメントをお書きください
まりこはん (水曜日, 10 6月 2015 14:42)
やっと「北伊吹」の緑をゆっくり見せてもらいました。
新鮮な季節の撮れたて、ご馳走様です。
私ごとですが、ここんところいろいろと出かけることが重なって、すこしくたびれていたようです。
北伊吹の可憐でみずみずしいお花たちに、まさに、癒されました。ありがとう。
できることなら本当は、生で見たいものです。
京ねこ (水曜日, 10 6月 2015 22:05)
まりこはん、よろしゅうおあがり!
次は是非ご一緒に・・・お腹いっぱい、心いっぱい堪能しようね♪
まりこはん (水曜日, 10 6月 2015 22:51)
はーい、楽しみにしています。よろしくね。