熊谷守一の「猫」ほか

熊谷守一を初めて意識したのは、多分「朝のはぢまり」(下のパンフレットの中、丸い輪郭線に囲まれた3重の円の絵)

抽象画(?)と思えるような絵は好きではなかったはずなのに、妙に心に残ってしまった。

 

岐阜県美術館で展覧会が開かれると知り、やっと70年の画家人生の作品を一挙に見ることができると、心躍らせ行ってきました。



 

ずっと「黄土色と赤い線が魅力だ、だから好きなんだ」と思ってきましたが、苦手だと思い込んでいた青色さえ、好きになってしまいます。

 

そして、初めて見た若き日に描かれた人物像・・・

ああ、ここから始まって、たどり着いた先がマルだったのだ、と。

 


 

 

猫好きな私としては、たまらないこの子たちの肢体。

紹介してしまいましょう。(E)


虫(これは蟻)も・・・良いです。


花(これは椿)も・・


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コメント: 3
  • #1

    まりこはん (水曜日, 08 10月 2014 00:56)

    いつもながら、またまた良いものを見てこられたんですね。
    何故と説明はできないのですが、私もクマガイに魅かれます。モチーフにネコが多いからではありません。
    勿論、それは「もっと好きになる」理由にはなっていますが。
    この、線・かたち・簡略などは、永年の鍛錬・精進の賜物なんだなあと、近頃つくづく畏れ入っているところです。

  • #2

    gengensha (木曜日, 09 10月 2014 00:33)

    やっぱりねえ!
    展覧会場で「まりこはん、誘ったらよかった」と思いましたよ(コメントをもらったから言うのじゃなくて、です。)
    動植物はもちろんですが、今回は風景絵の線を見て、改めて「クマガイ凄い!好きだ!」と再認識した私です。(E)

  • #3

    まりこはん (木曜日, 09 10月 2014 02:11)

    Eちゃん、クマガイの展覧会を見ていて私を思い出してくれて、ありがとう。嬉しいです。
    昨日は書かなかったのですが、2~3年前に(去年かもしれない、最近は時間の経過の実感が曖昧で・・・爆)伊丹市立美術館で、上記のと似通った、まとまった展覧会を見ました。いつまでも見ていたい、立ち去り難さを思い出します。
    だから、今回のも見たい!と思ったけれど、うちから岐阜はちょっと不便ですね。
    それにこの秋は次々と、先人たちの仕事で見ておきたいものが出てきてるでしょう?時間も体力も足りない気がしています。