初歩きは千頭岳

年の初めの初歩きは地元から・・・・

ということで、山科駅から山科音羽川に沿って千頭岳(601.8m)に登り、醍醐寺へ下山するルートに決定。

山科駅の喧騒から大した距離でもないのに、登り口の小山の集落は、こーんなにいい雰囲気。

設置されていた案内図を見ると、大津・石山・宇治・醍醐の間を行き来する山道が縦横に走っています。

う~ん!全部歩いてみたい!

 

【画像はクリックすれば拡大します】


道々に、この辺りを詠んだ和歌が石碑に刻まれているのも良い感じです。


「この神社、魅かれる!」とW子さん。

確かに鳥居の向こう、急な階段の上にどんなお社が?と思わせる風情。

後ろ髪を引かれながらも、今日はパス。

 

 


 

「お経岩」

 

立派な風格のある岩です。

お経を詠まれたという弘法大師の像もたてられています。


「しずく谷不動尊」

清水が汲めるようになっています。

大蛇退治の伝説にちなんで、「大蛇塚」があります。

横には、大蛇が眠っていたという「蛇壷」も。


 

 

「音羽川

   雪解の波も岩こえて 

  関のこなたに 春は来にけり」

         (藤原定家)

 

こうしてみると、音羽地域を詠んだ和歌がたくさんあるものです。


昨年9月の台風18号のつめ痕。

9月以降、いたるところでこんな風景に出合います。

 

この道は現在も、「歩行者も通行禁止」の立札が建っています。

引き返そうとしたら、地元の散歩中の方が、「大丈夫、うちらは毎日お参りしてるよ」とおっしゃられたので・・・

 

 


見えてきた牛尾観音の前に、驚くほど巨大な杉の巨木が!

幹の太さもさることながら、自由奔放に突き出たり垂れ下がったりする巨大な枝の素晴らしいこと!

「樹齢800年は越えてるね」とは、春日の森の樹木を知ってるW子さん。


正式には「牛尾山法厳寺」

元は、清水寺の奥ノ院だったとか。

はい、ここまでは新春らしいハイキングでした。


牛尾観音から尾根道まで登った途端、「えっ?雪景色」。

 

寒波襲来とはいうものの、京都の平地は雪なんて想像もしないお天気だったのに。

 

この安易さが、昨今非難される中高年者の山での遭難を呼ぶんですねえ。

大丈夫、ビビりの私は食料も防寒具もバッチリ。

ただ、足元の装備がねえ、甘かった!

 

 


絶景、絶景!!!

 

眼下には琵琶湖が広がっています。


千頭岳の頂上らしきところに到着。

三角点はどこ?・・・

とうとう見つけられず、寒さに追われるように先を急ぎます。

 

が、切り立った谷道のようなところをしばらく歩いて間違いに気づきました。

よくやるんですよねえ、こういう間違い。

このままじゃ、滋賀県に降りちゃう!

また、谷道を登って戻ります。


やっと目当てのゴルフ場「京都国際カントリー倶楽部」に到着。

でも、広すぎて醍醐寺への道がはっきりしない。

 

ゴルフ場の人に聞こうと思ったけれど・・・

何か変・・・乗用車やカートが置きっぱなし、ホール入り口は枯葉の吹き溜まり。

 

後で判った事ですが、昨年の台風被害でダメ押しされて、閉鎖されたらしい・・・


 

さんざん悩んだ挙句、えいやーっと選んだ道を1時間余り。

やっと醍醐寺に到着です。

5時間くらいの予定だったのに、9時に山科駅を出発してから7時間。

立ち止まると寒くて、休憩もそこそこに歩きっぱなしで・・・疲れた~寒かった~。

 

でも、このブログを書きながら地図を見ていると、全部の道を踏破したい欲望がムラムラと。

「地理(地図)音痴のくせに」という声がどこかから・・・。

 

お久しぶりです、醍醐寺山門の仁王さん!

国宝の唐門は2010年に修復が終わりピッカピカになってました。

ウッ眩しい!


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コメント: 2
  • #1

    にしきごい (土曜日, 18 1月 2014 00:07)

    それでなくても寒いのに・・・
    京都も明日は雪だるまマークまで付いて! 

    音羽山の上は雪景色でしたか・・ 牛尾観音から音羽山、戦時中の砲台跡を抜けてと私達も歩いたのですよ。醍醐寺へのコースではありませんでしたが。
    見るからに寒そうな!!
    歩いたその頃は初夏の爽やかな風のある日。あの山にも雪が・・・と、懐かしさと驚きで楽しませていただいた。

  • #2

    gengensha (土曜日, 18 1月 2014 18:47)

    「にしきごい」さん
    懐かしく思い出していただいて、何よりです。
    鯉の滝登り、ならぬ山登り?・・・
    暖かくなったら、どこかにご一緒しましょうね。