今日は K の出身地大阪泉州地方の山に行こうということで選ばれたのが「犬鳴山」。
と言っても K が登るわけもなく‥
K の高校の同窓生MさんといつものW子さんの3人組。
修験道の霊場であり、大和の大峰山より6年先に開山したという山、楽しみです!
【画像はクリックすれば拡大します】
泉佐野のインターチェンジから山にむかって車で30分。
海側には、りんくうタウンや関西国際空港の近代的な景観が広がるのとは対照的です。
タイムスリップ‥
何処からともなく白い犬が現れ、私たちの前を案内するかのようにつかず離れずトコトコと‥山のお犬様の使いか?
犬鳴山の由来は
「義犬伝説
天徳年間(957~961年)紀州のある猟師が鹿を追って滝のあたりに来た時、連れていた愛犬がうるさく吠えたてました。
そのせいで獲物を取り逃がした猟師は、怒って犬の首をはねてしまったのです。愛犬の首はそのまま踊り上がって、猟師を呑もうと狙っていた大蛇にかみつき、蛇とともに息絶えてしまいました。
犬が吠えたのは、主人の危急にいち早く気づき、救おうとしたからでした。この心を知った猟師は悔いて修行者となり、愛犬をねんごろに供養し、また自分の田地を不動堂に寄進しました。
この時より宇多帝(うだてい)より犬鳴山と勅号を賜うたのである。」(泉佐野市観光サイトより転写)
ポロッ‥(涙)この手の伝説はたいてい涙ものですね。
「子供の頃はね、こんな石段なんか無くて、行場だから鎖がジャラジャラ‥」と昔を知ってるMさん。
とにかく初めての私の目には、ものすごく水と緑が美しいところと映ります。
年輪を重ねた樹木の迫力!!
たどりり着いた「行者の瀧」
横向きに流れる瀧に沿って鎖がおろされていて、これに何人もの行者さんがつかまって瀧にうたれるのだそうです。
迫力があります。
掲げられていた掲示板も時代物です。
犬鳴山の麓の大木地区は中世の荘園の面影を残す地区です。
ここの「火走神社」は間口の広い拝殿を持った、春日造りの立派な神社です。
次に向ったのは日根野地区。
中世荘園については「歴史館いずみさの」へどうぞ!
ここには舎主 K がその昔作成した「和泉国日根荘日根野村絵図」をはじめとする中世荘園の資料が揃っています。
「じぇじぇっ!泉州に国宝の建造物があったとは知らんかった!カッケー!」
と、ドラマ「あまちゃん」にはまっている K が言ったとか‥
これがその泉佐野市にある国宝「慈眼院 多宝塔」です。
美しいでしょう!
境内にはたくさんの花が咲き乱れ、眼を楽しませてくれます。そして多宝塔と金堂(これも重文)が建つ庭に足を踏み入れると緑と苔につつまれた静かな空間に変ります。
この変化はとても心地よいものでした。
【参拝は事前に電話予約した方が確実です。】
慈眼院は隣に建つ「日根神社」の神宮寺です。
どちらも中世荘園の国史跡として「日根荘遺跡」と指定されています。
地理的にはこんな感じ。
知らなかった地元の魅力に開眼したMさん、泉州が好きになった(海産物が美味しい!)W子さんと私。
人の生活の歴史を感じて歩くって良いです!
帰ってから調べたら、隣の貝塚市にも国宝の建造物、孝恩寺のお堂『釘無堂』がありました。
じぇじぇじぇっ!ですね。
コメントをお書きください
M(さん) (火曜日, 28 5月 2013 10:58)
先日は、はるばるようこそお越しくださいました。
おかげさまで、私も自分の故郷を「再発見・再認識」できました。ありがとうございました。
いっそもう少し遠ければ、1泊プランでもっと盛り沢山にできるのに、中途半端な距離ですね。
不勉強なことに、「釘無堂」が国宝とは知らず、勿論行ったことが有りませんので、次回も是非ご一緒させてください。
梅雨に入りそうで、訪れるには適さないようですから、ゆっくり機会をお待ちします。
gengensha (水曜日, 29 5月 2013 23:39)
Mさん、ありがとうございます。
泉州の魅力再発見の一日でしたね。
私の地元、修学院の魅力再発見の旅にもおいでなさいまし!