青春18切符の季節になると、電車の旅をしたくてソワソワ‥
今回は山陰線に決まりました。
鄙びた温泉と海岸線の旅‥同行は毎度!! W子さん。
この手の旅の相方は、黙ってても眠ってても全く気にならず、食の好みが共通する人に限ります。
降り立った最初の目的地は「鎧」の駅。
そう、松本清張の小説「砂の器」に出てくる山陰の海辺の駅です。
幼い主人公がハンセン氏病を患ったお遍路姿の父親と日本海沿岸を放浪する姿‥想像するだけでウルウル‥子供の頃から私の目に焼きつき、ずっと行きたかった所なのです。 (何故今まで来なかったのか!)
高台にある駅から見下ろせば日本海!
京都から鈍行を乗り継いで4時間半、やっと到着!
今回は、「鎧駅」から昔の生活道を整備して造られた「たかのすの森」というハイキングコースを歩いて山を越え、「餘部駅」まで行きます。
途中「サワリ鼻展望所」に立ち寄っても1時間半ほどのコースは、案内板も整備されていて迷うことはありません。
ただ、全面砂利石が敷かれているのはどうなのでしょう?とても歩き辛い!
でも木立の間から見える日本海があまりにも美しいから、いいか!
旧余部鉄橋が造られ山陰線が開通するまでは、ここが鎧と余部の集落とを結ぶ唯一の陸路だったのですねえ。
「まるでケーキのミルフィーユのよう‥」
なぜか発想が「食」にはしる。→
「サワリ鼻展望所」から余部の集落と余部橋梁が見えてきました。→
「五反畑展望所」からは余部橋梁が真下に見下ろせます。↓
ここで、次の電車が通過するのを待ちます。
旧い鋼製の赤い鉄橋の時に見に来たかった~
「パチリ!」
待つこと30分、下の写真に収めることができました。
海抜43.9M、下から見上げるとこんなに高いのです。
急な坂道を駅まで登るのはもう大変!
お年寄りなどはどうやったら駅に行けるのでしょう?
本日の宿泊地、浜坂への次の電車まで時間があったので(電車は1時間から2時間に一本)、余部の集落を散策しました。
このあたりどの家も瓦葺の屋根に焼き杉板で壁面を覆った造りです。
それも新旧問わず、蔵も鶏小屋さえも、です。
香住の駅で出会った方に、「町並み保存で何か指導がされるのですか?」と聞いてしまいました。
そうではないようです。
風土に合っていて、杉板も手軽に手に入るのでしょうか?
こんな風景に囲まれると、とても落ち着きます。
余部を後にして、今夜の宿泊地「七釜温泉」に向います。
掛け流しの温泉!楽しみです。
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