一昨年、ブログ「レンタサイクルで小浜の寺巡り」で書いた「多田寺」の名宝が、京都にある「龍谷ミュージアム」での企画展として公開されています。
お寺を拝観した時、『うちのお寺さんの仏さまたちを京都に呼んで、展覧会をしてくれるんだ』と、嬉しそうに話してくださった檀家の方、約束通り見に来ましたよ!
なんとも、特徴的なお顔の本尊・薬師如来さま!
お久しぶりです。
あの時、お出掛けしていてお会いできなかった十一面観音さま!
素晴らしい微笑みで、想像以上に古風な衣、立ち姿‥感動いたしました。
《朽木村側の「小入谷(おにゅうだに)」から入り、「おにゅう峠」を越えて小浜側の「遠敷(おにゅう)」に抜ける》という、もう一つの鯖街道を行くと、京都から小浜はすぐそこです。
奈良東大寺二月堂「お水取り」に向けて「お水送り」をする遠敷川・鵜の瀬もその途中にあります。
これら、小浜の仏たちに囲まれていると、都への海の幸の供給地としての役目を担いながら、近いようで遠い、遠いようで近い「都」に向ける昔日の市井の人々の眼差しを想います。
それにしても今回、西本願寺とは宗派も違い(多田寺は真言宗)、貴重な文化財を有する寺とはいえ、有名とはいえない寺を取り上げ、企画展とした龍谷ミュージアムには拍手!です。
滅多と無い機会です。
是非、是非、見に行かれることをお勧めします。
「ベゼクリク石窟大回廊復元展示」 →
(ミュージアム販売 絵はがきより)
龍谷ミュージアムでは、中央アジアウイグル自治区にある、ベゼクリク石窟大回廊が、制作当初の色彩をもって復元されていて、そこを通り抜けられるようになっています。
また、この石窟の復元過程と、西本願寺の華麗な襖絵の復元過程を、映像で見ることができます。
文化財復元にかかる膨大な労力を教えられ、とても興味深く鑑賞しました。
多田寺のおかげで、一度行こうと思っていたミュージアムに足を運ぶ機会にもなり、重ねて感謝!の一日でした。
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