3月に一人で鶏足寺をはじめとする寺々を廻って以来、己高山(こだかみやま)山頂近くにある「鶏足寺跡」に行きたくてたまらなかった私。
前回のブログはこちら→近江湖北の十一面観音を訪ねて
W子さんをさそってやっと実現しました。
W子さんはさすがです。
寺院跡の遺跡調査の資料をネットで捜し、「己高山仏教文化圏」なる学術用語があることを教えてくれました。古代山岳寺院郡!想像がかきたてられ、ワクワクドキドキです。
駐車場に車を置いて30分ほどで程で登り口に到着。
そこから、行きは尾根道を登っていくことにしました。
途中、シャガの花が一面に咲き、その向こうに石垣が見えます。
ここにも寺院があったのですね。
山道に入ると一直線の急な登りがしばらく続きます。。久しぶりの山歩きの身体には少々きつい!
昔の人は、荷を背負わせ馬や牛を引いて登ったのですから‥すごい。
登山口から1時間ほどで六地蔵に到着しました。
中央に阿弥陀様、両脇に六体のお地蔵様が並んでいます。
早くもここで昼食です。
途中、あまりにも山野草がきれいなので、写真撮影についつい時間を費やしてしまうのです。
「牛どめ展望台」に到着しました。
眼下の見晴らしは、ここがいちばんいいかもしれません。
この少し前には「馬どめ」があります。
そして、やっと到着しました「鶏足寺跡」
前述の学術調査の資料を見ながら、そこかしこに残っている礎石を見ていると、昔日の伽藍の様子が眼前に迫ってくるようです。
敷地の脇には川のあとでしょう、湿地があり、カエルの大合唱が聞こえてきます。
地面には一面に草花が咲き乱れています。
まるで、花たちが山岳寺院跡を悼んでいるかのようです。
その中に佇んでいると、なんとなく厳粛な気持ちになってきます。
ここから15分程歩くと山頂に到着します。
山頂からは福井方面に向って眺望が開けています。
下りは谷コースを歩いてみました。
谷コースは現在、杉の植林が広がっています。
尾根コースに比べると距離はありますが、足にはやさしいコースです。
ところどころに塔頭の跡でしょう、石積が見え隠れしています。
登りは、寄り道をしながら3時間半、下りは2時間弱の山歩きでした。
駐車場に戻り、車で15分程山を入ったところにある「法華寺跡」にも立ち寄ってみました。
現在は古い神社になっていましたが、この石垣を見てください。
寺院というより、「城」の石垣ですね。
長い参道の両脇には、塔頭跡の石垣が続きます。
それも、ひとつひとつの面積が広い!
「法華寺」が、大変力を持った寺院であったことが窺われます。
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