青春18切符で九頭竜線にGO!

「青春18切符が余ってて、4月10日までなんだけど、どこか行かない?」

というW子さんからの誘い!

「行く!行く!」と即答。

さて、電車を有効利用してこの季節に行くところ、と考えた末に思いついたのは、北陸本線福井から九頭竜湖に向う越美北線(九頭竜線)に乗ること。

単行・単線の車窓から眺める越前の冬景色‥時刻表を見ているだけでワクワクしてきます!

*ちなみに「青春18切符」とは春夏冬の3回JRが販売する、乗車期間限定、一日JR普通車に乗り降り自由で5回使えて11500円の切符です。但し、特急券を使って特急列車に乗ることはできません。

1日のお出掛けが2300円で日本中行けてしまうというスローでお得な切符です

もちろん「青春」には年齢制限はありませんから、誰でもつかえます。

福井鉄道の「花堂駅」 武生からJRと平行に走っています。
福井鉄道の「花堂駅」 武生からJRと平行に走っています。

9:45京都駅発(東海道本線新快速)

(この前だと、5:30発に乗らねばなりませんが、こんな時間に駅までの足がありません。)

敦賀駅11:15着

20分の待ち合わせ時間の間に、構内の立ち食い蕎麦で腹ごしらえをして、小鯛のお寿司もGET。

北陸本線に乗って「越前花堂駅」へ。

敦賀駅11:37発(北陸本線福井行き)

【花堂】=【はなんどう】と読むのだと、隣りあわせた男性が教えてくれました。

日本語って美しい!と、この辺からすっかり旅人気分の私たちは感動!

加えて「越前大野に立ち寄ったら【伊藤順和堂】の季節限定【いもきんつば】を食べてみてくれ、絶品だから」という美味しい情報もいただきました。

 


越前花堂駅11:22着

九頭竜線の列車が花堂駅ホームに入ってきます。

いまからあれに乗るんだ、と思ったらワクワク!!

二人のテンションは上がりっぱなしです。

越前花堂駅12:53発(九頭竜線)


 

列車の前部は、左半分が運転席、右の窓からかぶりつきで線路が向う先の風景を堪能できます。

乗り合わせた乗客は、地元の方以外は、熟年夫婦・若いカップル・一人旅の若者やサラリーマン風の男性など。

皆、終点まで、満ち足りた表情で流れる風景を見ています。

私たちが一番騒がしかったかも‥すみません。


 

前方に見えてきた雪をいただいた山は【荒島岳】(運転手さんに教えていただきました)

標高1523メートル、別名【大野富士】とも呼ばれる日本百名山のひとつです。

山頂からは白山や別山など見渡せて、眺めても登っても魅力的な山です。

今度はここに登りに行くことにしましょう。


 

車窓からは山からの水が豊かな川の流れをつくっているのが眺められます。

道理でお酒や醤油がおいしいはずですよねえ‥

この辺から、夕食が楽しみになってきます。



 

九頭竜湖駅のひとつ手前【越前下山駅】

山の谷間にあります。

「1分間停車するから降りて写真撮ってきていいですよ~」と運転手さん。

 

あわてて下車してパシャ!パシャ!

右の写真は「発車しますよ~」と声をかけてくださっているところです。


九頭竜湖駅14:15着

木造の駅舎は廻りの風景に溶け込んで美しい姿を見せています。

湖までは距離があるので今回は行けません。

土手の積もった雪を乗り越えて九頭竜川だけを見て、折り返しの列車に乗ります。

なにせ次の列車は18:30発。

越前大野に寄って城下町を散策する時間がなくなってしまいます。

観光案内所で「到着証明書」と「越前おおの食べ歩き&見て歩きマップ」(これがお得な優れもの!後で紹介しますね)をいいただきました。


九頭竜湖駅14:33発

次に向った【越前大野】は織田信長の武将、金森長近が築城した越前大野城の城下町として栄えたところ。

但し、現在の城は昭和に復元されたものです。

九頭竜川の土手から
九頭竜川の土手から

小学校の校舎です。平屋建てで美しいでしょう!
小学校の校舎です。平屋建てで美しいでしょう!

 

【JR越美北線を利用して大野市を訪れた市外の方を対象に、『越前大野駅』と『九頭竜湖駅』で、「越前おおの食べ歩き見て歩きマップ(1部1,000円)」と無料で交換できる「引換券」を差し上げています。】(大野市HP「観光のご案内」より)

ということで、それぞれマップ2冊を無料でGETした私たちは、【バス無料】【観光施設入場無料】【おみやげ引換券10枚】を手に、意気揚々と城下町観光に降り立ちました。

越前大野駅15:03着


 

城下町らしく、市内中心部の道は碁盤の目状に整っています。

写真は寺町通り。雪国らしく建物も樹木もお地蔵様まで雪対策がなされているのが、私たちの目には珍しく映ります。

旧裁判所の建物を利用した【大野市民族資料館】、白山信仰の資料が豊富な【大野市歴史博物館】、【武家屋敷旧内山家】をまわりながら、合間にチケットを【おみやげ】に引き換えていきます。

 


大切そうに冬装備をしてもらっているお地蔵様
大切そうに冬装備をしてもらっているお地蔵様

☆和菓子3個(うち1個はうわさの【いもきんつば】)

☆鯖寿司一貫

☆イカのしおから1パック

☆地元特産の醤油1瓶

☆里芋の煮ころがし一皿

  以上がGETしたおみやげ!

おばさんの図々しさを極めたり!と言う感もありますが‥

観光客としてちゃんとお金もおとしてきましたよ。

【いもきんつば】はまさに絶品!

甘党の舎主へのおみやげに買い、「うまい!」と絶賛されました。

 


夕食は、そば処「梅林」

地元のそば粉を使ったそばは、香り・食感とも文句なしの美味しさ。

無料券でいただいた里芋の煮ころがしは、里芋が新鮮で、とてもおいしい醤油で素朴に炊いてあって、もうたまりません!

これらに、お店オリジナルの大吟醸を冷でいただいた私たちはもう完全に出来上がってしまい、身も心もお腹も満足して帰途に着きました。

 

越前大野駅19:18発

越前花堂駅・敦賀駅・長浜駅での乗り換えを経て

京都駅23:08着

帰途に乗ったJR北陸本線(越前花堂駅にて)
帰途に乗ったJR北陸本線(越前花堂駅にて)