玄は、中国の思想で、方向としては北(玄武の玄)、色としては黒を意味します。
玄の黒は単なる黒ではありません。さまざまな色を重ね合わせた末にできあがる深い色、そうした黒です。黄赤青の色の三原色のインキを駆使する印刷に関わる人間として、こうした玄の黒こそ一番似つかわしい色です。
そして、私の住む修学院は、京都の北北東、玄の方向にあることからも、玄という文字がふさわしく思いました。
そしてなによりも、玄にはもの・ことの出てくる源「深淵」という意味があります(『老子』)。
何もない無名(むみょう)の世界、そんな玄のイメージが少年の頃から好きでした。
そんな「玄」の文字に、同じように根源、一番最初「もと」という意味がある「元」を重ねてみました。
玄(くろ)からはじめる色彩の世界、玄元舎にはこんな意味も込めています。
玄元舎のロゴの文字は、中国の洛陽の南にある龍門石窟と呼ばれる仏教石窟に刻まれた文字からとりました。
いずれも、石窟の仏像を造るにあたって刻んだ文章です。
「玄」は魏霊蔵造像記(北魏)から
「元」は孫秋生造像記(北魏 景明2年《502》)から
「舎」は牛厥造像記(北魏 太和19年《495》)の「捨」をアレンジしたものです。
いずれも、北魏時代のものです。
北魏は、遊牧民族、鮮卑拓抜族が建てた国家で、洛陽に都を置き、遊牧民と漢人が一体化した国家を作りました。
石に彫ったという技術的なことも手伝って、独特の武骨な文字で、気に入っています。
この文字に北方の守護神といわれる「玄武」の姿を組み合わせて玄元舎のロゴとしました。
・事務所所在地
〒606-8031 京都市左京区修学院西沮沢町6-3
電話・FAX 075-791-5325
・サンエムカラー内事務所
〒601-8371 京都市南区吉祥院嶋樫山町37
㈱サンエムカラー内
・Eメール keihaku@live.jp
・業種 美術印刷品制作業
・事業内容 美術印刷作品の制作及び制作コーディネート
お願い
ご連絡を頂く際は、事務所の電話は留守電になっていることが多いため、
連絡先を録音していただくか、FAXまたはメールでいただきますようお願いいたします。
このウェブサイトは玄元舎が運営しております。
当サイトを訪れて下さる方は以下のことをご了解くださいますようお願い致します。
注意事項
当サイトに引用させていただいた画像は、所有者の了解を得た上で、その帰属を出来る限り明示した上で掲載しています。
また、その他の画像・文書などの情報の権利は玄元舎が保有しています。
WEB上で見ていただいて、玄元舎と、その仕事の魅力について知っていただくことを目的としていますので、これらについて無断転用・複製などの法律に反する行為は固く禁止させていただきます。
なお、当サイトには他のウェブサイトもリンクされております。それらのサイトを利用される際には、その中に掲げられているご利用条件にもご同意頂く必要がありますのでご注意下さい。
リンクについて
当サイトはリンクフリーです。利用上の禁止事項をお守りくだされば、どのページに直接リンクを張られても結構です。
免責事項について
当サイトを閲覧中に生じた機能中断やエラー、コンピュータウイルス等の存在により生じた損害に関し、いかなる保証もするものではありません。万一、当サイトをご利用になったことにより損害が生じた場合でも、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承下さい。
2011年2月