「法然 生涯と美術」展が始まり、さっそく足を運んだ。本当にいい展覧会だと思った。
『法然上人絵伝』という法然と弟子たちの行状を描いた絵巻がある。全部で四十八巻もある大部なものだ。
従来の展覧会では、これを出品物のひとつとして「法然にはこんな絵巻物がありますよ」という紹介として使われていた。が、今回の展示は違う。
法然の一生と弟子たちをグラフィックに紹介するために、それぞれのコーナーのトップに絵巻を配置するという展示の仕方だ。
それも、絵巻の場面場面に、この段は何の場面かの説明がありよくわかる。それに沿って関係の出品物が並べられている。。だから、出品物の意味もよくわかる。
17日から京都市美術館で「親鸞展」も始まっているが、出品物の質とすれば、「法然 生涯と美術」に劣るものではなかったけれど、ゆかりの品々を見せてもらったという印象にとどまった。
それだけに「法然 生涯と美術」の展示のインパクトは凄かった。2011/3/26(K)