2018年 『百の手すさび 近代の茶杓と数寄者往来』
発行: 株式会社 淡交社
企画・編集:MIHO MUSEUM
装丁・レイアウト 大西未生(ザイン)
印刷: 株式会社サンエムカラー
サイズ: A4
総貢: 400貢
平成30年11月9日発売
定価:本体2778円+消費税
淡交社さんから出版された『百の手すさびー近代の茶杓と数寄者往来』の印刷を担当させていただいた。サンエムカラーのスタッフとしての仕事である。
当然、全て自分で一から作るのではなく、専門の下削り職人にイメージを伝え、竹を捜させてある程度の下削りをしてもらった上で、最後のフィニッシュを行い、茶杓を入れる筒に銘と署名を書き入れ完成させたものである。
それぞれの数寄者たちが、思い思いに個性的な茶杓を削っているが、その茶杓が面白い。
馬鹿でかいもの、くせのある形のもの、瑕疵の有る素材を使ってそれに銘をつけて楽しんでいるものなど、ここから数寄者の個性が窺える。いわば、茶杓を通してその数寄者の茶を見ようとする企画なのである。
表紙は、茶杓を集大成した高橋杓庵の著作『茶杓三百選』(全三巻)『茶杓拾遺集』の表紙の図柄を使っている。
茶杓集大成本の5冊目の意味が込められている。